令和4年6月1日から、「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度が始まっています。
これ以降にブリーダー等からわんこ・にゃんこをお迎えした場合、すでにマイクロチップは挿入済み。飼い主さんは、環境省が運営するサイトで情報の登録をする必要があります。
これに伴って「鑑札を返却するように言われた」というフォロワーさんのつぶやきを目にしました。
うちは特に連絡来てない気がするけど…どうしたらいいの?
ということで、
・鑑札を返却する必要があるのか
・鑑札を返却するとどうなるのか
調べてみました。
なぜ鑑札を返すの?
畜犬登録をすると発行される鑑札。
この鑑札を装着させること、そして年に一回狂犬病予防注射を受けさせることは、飼い主の義務になっていました。
法改正により「マイクロチップを犬の鑑札とみなす狂犬病予防法の特例制度」に参加した自治体のわんこに関しては、装着したマイクロチップが鑑札とみなされる=マイクロチップが入っているわんこは鑑札をつけなくてよいことになります。
すでにマイクロチップが入った状態で新たにお迎えしたわんこは、そもそも畜犬登録が不要に(マイクロチップへの情報登録がかわりに必要になります)
気を付けなくてはならないのは、「マイクロチップを挿入している」ことと、「お住まいの自治体が特例制度に参加している」ことが必要になる、という二点。
住んでいる自治体が特例制度に参加しているかどうか調べる方法
環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイトから、狂犬病予防法の特例制度に参加する市区町村一覧を確認できます。
サイト上にある「ダウンロード」ページの⇒「ガイドライン等」⇒「狂犬病予防法の特例制度に参加する市区町村一覧」で見ることができるPDFデータに、現在この制度に参加している自治体が記載されています。
都道府県ごとにまとめられているので、ぜひお住まいの自治体が参加しているか一度ご確認ください。
令和4年9月段階では、およそ150の市区町村が参加していることが確認できました。総務省によれば現在日本には約1,700の市区町村があるそうなので、全国でもこの制度に参加している自治体はまだ1割にも満たないということがわかりますね。
しかしこの制度に参加している自治体であれば、マイクロチップ=鑑札となるため首輪につけている鑑札は返却して大丈夫、ということになる、のですが…。
鑑札を返すとどうなるの?
マイクロチップが入っていれば、鑑札をつけているのと同じ扱いになります。
このことでドッグランの登録にも鑑札が不要になったところが複数見受けられました。
たとえば東京都23区は目黒区以外の22区が特例制度に参加しています。
そのため渋谷区にある「代々木公園ドッグラン」は、登録の際以前は必要だった鑑札が不要になりました。
特例制度に参加しているところであれば、問題はなさそうです。
区としては参加しない目黒区にある「駒沢オリンピック公園ドッグラン」でも、鑑札は不要になったとのアナウンスが出ています。
民間のドッグランでも、もともと鑑札の提示よりも注射済票・ワクチン接種証明書を必要とするところが多い印象です。
東京都にあるドッグラン付きホテル「inumo 芝公園」でも、提出を求めているのは接種証明書(または猶予証明書)でした。
自治体によっては、ホームページ上で「鑑札が失効となるため返却ください」と書かれているところもありました。
マイクロチップの方でデータを管理する場合、鑑札の番号を使用しないこともあるのかもしれません。
しかし環境省のサイトでは特例制度に参加する自治体に名前があっても、その自治体のホームページではまだ「畜犬登録をしてください。鑑札を交付します」という表記のままのところも…。
対応の進捗状況は自治体によるようです。
迷子札の重要性が高まる…かも
特例制度に参加しない自治体にお住いのわんこは、引き続き鑑札の装着は義務となります。
また、近隣の自治体で参加していないところがある場合、もしもの迷子を考えると付けておいた方がいいかも…と私は考えてしまいます。
マイクロチップは「脱落しない迷子札」としての性能は抜群ですが、その反面「外から見ただけではわからない」というデメリットも。
我が家のわんこたちはマイクロチップ装着済みですが、散歩時はかならずダブルリード&迷子札を身に着けています。
迷子札のメリットは「見ただけで連絡先などがわかる」ということ。
マイクロチップと合わせて活用することが重要になってくるかもしれません。
まとめ:まずは自分の住んでいるところの状況を確認
ご自身がお住まいの自治体は特例制度に参加していましたか? まずは環境省のページで確認しましょう。
そのうえで、お住まいの自治体に確認しつつ返却等の手続きを進めていくのがGOOD。
迷子札を使用していない場合、これを機に装着を検討するのもよいと思います。
物言えぬわんこのため、できることをしていきましょう(‘ω’)ノにいで家のママでした。
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