怖がりわんこでも供血できた!条件・リスク・その後の経過

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犬と暮らして

犬と暮らしている方なら供血について一度ならずも聞いたことがあるかもしれません。
先日初めて、我が家のしいちゃんと一緒に供血を経験してきました。

  • これから愛犬が供血をする方
  • 供血に協力したいけど不安な方
  • 供血を募集したい方
  • 供血させるのはかわいそうなんじゃ? と思う方

などの参考になれば幸いです。
※供血をしたお相手の許可をいただいてブログ記事にまとめています

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発端はTwitterの「供血募集」

「にいで家のママ(@inussay)」でアカウントを持っている私のタイムラインに、「供血募集」のツイートが流れてきました。
その時点では知らない方だったのですが、真摯な言葉で協力者を募っていること、供血を募るわんこ「レオンくん」の写真が何枚もツイートされていることから「真剣な募集なんだな」と感じました。
また、行く予定の動物病院についてもツイートされていたので、事前に調べることができ安心しました。

実は以前、Twitterを始める前のことですが、他の人の募集に手を挙げたことがありました。
その際「供血」についてはいろいろと調べていました。
そのときはその子の調子が良くなったため輸血はせずに済み、供血は結局未経験でした。

今回の条件としてはおおよそ以下のような形でした。
(現在供血募集のツイートは削除されているため、記憶頼りになってしまいますが…)

  • 8歳未満
  • ワクチン等が済んでいる
  • 15kg以上
  • 短頭犬種ではない※鎮静剤を使うことがあるが、その際のリスクが高いため

とのこと。我が家のしいちゃんならギリギリ(体重がぴったり)あてはまります。

ただし我が家は車を持っていないため、指定の病院までの交通手段がないのがネック…そのようにお伝えしたところ、「送迎します」とのお言葉。
これで無事、供血の準備が整いました。
日程等の相談をし、いざ供血当日!

供血の流れ

しいちゃんも私も初めての供血。ドキドキしながら向かいました。

病院着まで~しいちゃん、見事なビビりっぷり

我が家のしいちゃんはこんな子↓です。

まあまあ…というか結構…ビビりな子。
しかも我が家に車がないため、(当然ですが)車慣れはしていない子。

正直そこが一番心配だったのですが…案の定、ビビりを発揮しました。

今日はよろしくお願いします、と言って車に乗せていただこうとした瞬間、身を低くして後ずさり。
見事にハーネスがすっぽ抜けました。

かなり焦ったママ
かなり焦ったママ

このタイミングで逸走はシャレにならないよ!?


と、一瞬焦ったのですが、我が家は幸いダブルリードを徹底しています。
即座に捕獲(というか首輪につないだリードの方があるのでそもそも逃げ出せず)でした。

後ずさりするとハーネスって本当に抜けるんだなあ、なんて思いつつ、抱っこで乗車。
ご迷惑おかけします…と思いながら連れて行っていただきました。

病院着~事前のチェック

まずは問診票を書きました。
病院にもよると思いますが、ここでがっつり本名や住所が必要になりました。
私は「まあいいか」と思ったので書きましたが、知らせたくない方は事前にお願いしておくとよいかもしれません。

そして事前の採血。
輸血できる健康な血液かどうか、チェックしなければなりません。

そしてここでもばっちりビビるしいちゃん
足を空転させてダッシュで逃亡をはかります(本気逃げではないのでリードで抑えられる範囲)。

それを見た獣医さんはちょっと引き気味(初めて見たらそうですよね)。

担当医の先生
担当医の先生

基本的にはお預かりして採血等するのですが…
ちょっと、ついて来ていただいていいですか?

ということで、ママ同行。
診察台の上に抱っこで乗せられ、おしりで体温を測られるしいちゃん
(しいちゃんはちょっとひゃってなってました。かわいい)
後ろ足の足首のところからちくっと採血しました。

検査結果は…こちら。

ばっちり使える血液です、とお墨付きをいただきました。
他で調べたときに「血液型がわかる」というものがあったのですが、今回は特に教えてもらえず。
(聞いたら教えてもらえたのかもしれませんが、そのときは忘れてました)
健康な血液だとわかっただけで十分かな、と思っています。
(健康診断、結構かかるから…)

ママがいたほうが落ち着きそうとのことで、本番の採決も同行が決定。
「見た感じ後ろ脚の血管が浮いてて取りやすそうね」と言われるムキムキドッグなしいちゃんでした。

じゃあすぐに済むな、と思っていた…のですが。

いざ採血~予想外の事態

再度診察室へ。
動かないように保定するとのことで、血を抜く先生+胴体を押さえる先生+顔をなでなでして気を逸らす私の3人態勢で実施となりました。

ビビりながらも持参したおやつを(許可を得て)食べていたしいちゃん、鎮静剤の使用も必要なさそうとのことで採血が始まりました。

本当に怖がっているとき・嫌がっているときはおやつを食べない子なので、私も安心して「お願いします」と言えました。
(爪切りや耳掃除のときはおやつを拒否するので、それらのお手入れよりは嫌じゃなかったのだと思います)

体重15kgの犬だと300ccが限度とのことでしたが、ぎりぎりまでは抜かないとのこと。
今回は200㏄取るので15分程度かかります、とのことでしたが…

結局1時間ほどかかりました。

時間がかかった理由…なんといっても、ビビり

担当医の先生
担当医の先生

なんだか出がいまいちですね…

こんなに血管が目に見えて浮き出してるわんこなのに。
どうやら緊張のせいでなかなか出てこない様子。
先生が脚にゴムバンド(?)をまいたりマッサージしたり…。
私は一生懸命話しかけてなでなでしていました。

これは終わったあとの様子。

そうこうするうちに徐々にしいちゃんも慣れ、リラックスしてきて出がよくなってきました。
最後らへんはちょっと飽きてきて「まだ?」って振り返る余裕も。
(供血中は動かないでね)

あんまりビビるので、「みんなどんな感じですか?」と聞いたのですが「それぞれですね」と濁されました。気をつかってくれたのかも…。
性格のわかっている子なら太い血管がある首の後ろからさっと抜いてしまうこともあるとのこと。
初めての子は動いちゃうと危ないので、時間がかかっても足で取るそうです。
しいちゃんはずっと立ちっぱなしでやりましたが、脚を横に流す感じで座れたり、横になれたりするわんこなら必ずしも立っていなくてもよいとのこと。
(しいちゃんは横になってじっとしてくれるとは思えなかったので、立っててもらいました)

終了後~あれこれ

終わったあとに抜いた分と同量の皮下点滴をしてもらいました。
やっとオスワリができたしいちゃんは余裕ができ、「何刺してんの?」と気にしていました。

血を取るために刺していた針を抜き、テーピングをして止血していたのですが。
今度は逆になかなか今度は血が止まらず、少し時間がかかりました。
しいちゃんは脚に何か巻かれているのが気に食わないようで、自分で取ろうとしていました。
10分くらい余計に巻いてもらったら、無事に止まりました。
(去勢手術の際も「点滴を自分で抜きました」と言われたわんこなので…いまいちおとなしくできないタイプです)

注意事項としては、「次に供血する機会があっても3か月は空けてほしい(緊急でも1か月)」ということのみ。血液が復活するまではやはり3か月ほどかかるとのこと。
特に「こういう食事がよい」ということはないそうです。一応激しい運動(ドッグランとか)は今日は避けてね、とのことでした。

帰り際に先生に撫でてもらったしいちゃんは「よかったね!うれしいね!走って帰ろうね!」という顔をしていましたが、抱っこで車に乗せました。

供血、その後

また車で送っていただき、近所の公園をびゅんびゅん走りました。
(は、激しい運動は避けてー!)
「いやー、キンチョーしたよ!」みたいな顔でにこにこしてたので、開放感があったのだと思います。
おうちに帰ってからお水をがぶのみ。
血を抜いたせい、というよりは、緊張でハアハアしたせいだと思います。
おそらく病院で血を抜かれるより、車に乗ったのが一番の緊張ポイントだったと思います。

おうちに帰ったあとは、しいちゃんシェルくんのご飯に特別にハンバーグをトッピング。

大喜びで完食し、たくさん褒められてにこにこして寝ました。

繊細なところもあるわんこなので、針を刺したあとを気にするかな…と思ったのですが、テーピングを外したあとは無関心。
跡も全く残りませんでした。

脚を触んないで! と言いたいしいちゃんの鼻。どこに刺したかもうわからない…

普段から初めてのところや初めての経験にはビビりまくるしいちゃんですが、知らない建物に入る・知らない人に撫でてもらうのは大好きなので満喫した様子。
特に変わったこともなく、供血後4か月を過ぎた現在ものんびりと暮らしております。
(お礼にいただいたわんこおやつも堪能いたしました)

まとめ

供血後も元気いっぱい。ビビりのわんこでも付き添いがあればできた
ただし時間はかかるかも。
血液検査をしてもらえるので、お互いに安心。

不安だったのはしいちゃんの性格でしたが、病院の先生にもかなりご配慮いただき、鎮静剤の使用なしで供血することができました。
わんこのタイプによっては「本当に病院はキライ!」という子もいるかもしれません。そうでなければ、特に影響はないと思います。

ただし想定より時間はかなりかかったので、供血する方・される方ともに余裕を持ったスケジュールを組むことをオススメします。

うちの子が供血に協力できそうだけどちょっと不安、という方や、供血してくれる子を探さなきゃいけないけど実際どうなんだろう、という方の参考になれば幸いです。

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