(アイキャッチ画像:エリカラにしょんぼりするしいちゃん)
皆さんはわんこの去勢・不妊手術、しましたか?
我が家の2わんこはどちらも保護犬の男の子。保護団体さんとのお約束だったので、どちらも去勢済みです。
獣医さんで手術してもらうので、もちろんお金がかかります。
でも住んでいる場所によっては、一部お金が返ってくるかも…!?
ということでこの記事では、「去勢・不妊手術の補助金制度」についてまとめます。
去勢・不妊手術、いくらかかる?
3か月の子犬期にお迎えしたしいちゃんは、生後7か月の時に手術を行いました。
(シェルくんは我が家に来たときすでに去勢済みでした)
詳細は別記事でまとめましたが、そのときかかったのは約1万5千円。
おそらく結構安い方です。
しいちゃんは男の子なので「去勢手術」ですが、女の子の場合は「不妊手術」となります。こちらのほうがお腹を開く関係もあり、多少金額が上がります。
2021/8/30追記:日本動物福祉協会による補助金
公益社団法人「日本動物福祉協会」による「第28回いぬねこ不妊去勢手術推進キャンペーン」が始まるようです。
対象は「長崎県・群馬県・福島県」のわんこ・にゃんこ。
動物病院についても定めがありますが、うまく該当する方はぜひご活用ください。
応募は2021/9/1~10/31とのことです。
詳細は上記ページからご覧ください。
市区町村による補助金
一部の自治体では「犬の去勢・不妊手術」に対して補助金があります。
(猫、特に飼い主のいない猫に対する去勢・不妊手術の補助金がある自治体はかなり多いです)
また、地方獣医師会による補助金制度がある場合もあります(が、力尽きて今回は調べられていません。こちらはいずれ…)。
自治体によって「補助金」「助成金」と名称が異なったり、手術に関しても「避妊」「去勢」「不妊」「断種」と違う呼ばれ方をしたりという違いがありますが、以下ではわかりやすさを優先するため次のような表記に統一します。
- 交付されるお金→すべて「補助金」
- 雄犬・雄猫の手術→すべて「去勢手術」
- 雌犬・雌猫の手術→すべて「不妊手術」
目的
例えば茨城県つくば市の場合はこちら。
補助金は、犬及び猫の無秩序な繁殖を抑制し、周囲に対する危害及び迷惑の防止を図るとともに、動物の愛護及び管理についての意識の高揚を図ることを目的として交付するものである。
つくば市犬猫の避妊・去勢手術補助金交付要綱より
また、愛知県みよし市の場合はこちら。
この補助金は、犬及び猫の避妊手術又は去勢手術(以下「手術」という。)を奨励することにより、犬及び猫の不必要な繁殖又は周囲に対する危害若しくは迷惑の未然防止を図るとともに、動物を愛護する心及び生命尊重の心の育成に資することを目的とする。
みよし市犬・猫避妊等手術費補助金交付要綱より
他の自治体も基本的には同様の理念に従い、補助金制度を設けているようです。
ざっくりしたポイントは、
- 必要以上の繁殖の抑制
- 犬・猫が周辺に迷惑をかけることを防ぐ
- 動物愛護、生命尊重の意識を高める
のようです。
金額
いくらぐらい補助金が出るのか、気になったので…「全国条例データベース」で調べてみました。
今回調べたのは、100の自治体における「犬の去勢手術」「犬の不妊手術」「猫の去勢手術」「猫の不妊手術」に対する補助金の額です。最初はわんこに絞ってまとめようと思っていましたが、ついでににゃんこについても計算してみたのでそちらもまとめます。
あくまでも上記のデータベースをもとに私・にいで家のママが集計し、まとめた情報なので、計算間違い・条例の読み間違い等が含まれる可能性があります。参考までにご覧ください。
平均金額
小数点以下切り捨てです。
犬 | 猫 | |||
去勢 | 不妊 | 去勢 | 不妊 | |
平均金額 | 3,652円 | 4,573円 | 3,203円 | 3,974円 |
やはり不妊手術の方が金額が高いケースが多いためか、犬も猫も不妊手術に対する補助金の方が平均すると高額になりました。
また、今回調べた100件のうち13件が、不妊手術に対してのみ補助金を出す、という条文になっていました。
最頻値、中央値
ついでに犬猫の去勢・不妊手術の補助金で、「最もよくある金額」と「並べたときに真ん中にくる金額」も求めてみました。
犬 | 猫 | |||
去勢 | 不妊 | 去勢 | 不妊 | |
最頻値 | 3,000円 | 5,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
中央値 | 3,000円 | 5,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
おおよそこれが「補助金の相場」といってよいのではないかと思います。
去勢に関しては犬も猫も3,000円、不妊に関しては犬は5,000円、猫は3~4,000円。
我が家が補助金の出る自治体に住んでいたら5分の1が補助されるという計算になるので、結構うれしい金額ですね。
その他の計算方法
上記の条例100件の調査中、「〇円」という表記ではない自治体が12見つかりました。
内訳は次の通り。
3分の1の補助という自治体が2件、2分の1の補助という自治体が9件、8割補助という自治体が1件です。
驚きの8割。8割補助ってすごいですよね。
こちら、愛知県豊根村の条例になります。
第4条
豊根村犬・猫の不妊・去勢手術費補助金交付要綱より
補助金の額は、次に定める額とし、予算の範囲内で交付する。
(1) 不妊手術
飼い犬1頭につき 手術費用の8割 (上限額30,000円とし、1円未満の額は切り捨て) (中略)
飼い猫1頭につき 手術費用の8割 (上限額15,000円とし、1円未満の額は切り捨て) (2) 去勢手術
飼い犬1頭につき 手術費用の8割 (上限額30,000円とし、1円未満の額は切り捨て)
(中略)
飼い猫1頭につき 手術費用の8割 (上限額7,500円とし、1円未満の額は切り捨て)
自治体によって「どれだけ切実に去勢・避妊手術を広めなければならないか」は違うでしょう。それが如実に表れている条例の差だと思います。
まとめ
もし自分が住んでいる自治体に補助金の制度があったら活用したいですね。
「自治体名+犬+補助金」などで検索すると見つけることができると思います。
住んでいる自治体に制度がなければ、「そういう制度が欲しい!」と声を上げるのも社会参加のひとつ。そのときは、この記事の調べ方や金額などをひとつの参考にしていただければと思います(‘ω’)ノにいで家のママでした。
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