それって本当に「無駄」?犬が吠えてもいいじゃない

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犬と暮らして

(アイキャッチ:毛布から出てきたばかりのしいちゃん。顔に抜け毛が…)

皆さんのおうちのわんこは吠えますか?
「うちの子、吠えるんです」って飼い主さんが言う場合、どちらかと言えばそれは「困ったこと」の相談に分類されると思います。

でも、犬が吠えるのはある意味自然なこと。私は犬の「吠え」のすべてをネガティブにとらえることはしたくないと思っています。
「吠え」にもいい面があるよ、と伝えたくて、私の「こういうとき犬が吠えてくれてよかった」という経験をまとめておきます。

いついかなるときも犬に自由に吠えさせろ! という主張ではありません
犬が吠えることにはメリットもあるよね、というのが本記事の趣旨です。

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前提:犬が吠えるということ

「犬 吠える」というワードで検索すると、「しつけ」「うるさい」「やめさせる」「対策」など、ネガティブな言葉が関連キーワードに並びます。

自治体のホームページを見てもそれは同様。

  • 室内犬の無駄吠え(東京都江戸川区)
  • 吠えないようにしつけをしましょう(東京都中野区)
  • 鳴き声や吠え声が近所に迷惑とならないように、専門家の力を借りるなどして、必要なしつけや訓練をしてください(大阪府)

ちょっと古いですが、2010年に環境省から「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」が発表されています。自治体のマニュアルの参考にすることを想定しているつくりだということですが、こちらでも犬の吠えについては、以下のように書かれています。

一般に住宅密集地では鳴き声が大きな、よく吠える特性のある犬種は向かないと言われています。

鳴き声などによる近隣への迷惑の防止や犬とのコミュニケーションを容易にするため、犬はできれば室内で飼いましょう。

環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」より

もちろんわんこも社会の一員として暮らすために、近所迷惑になるほど吠え続けるのは困ります
飼い主さんもつらいですよね。

でも、犬の吠えのネガティブな部分にだけ目が行き過ぎると、少しわんこが吠えただけでぴりぴりしてしまうことにもなりかねません。
ドッグランや広い公園で会うわんこがちょっと声を出しただけで飼い主さんが大声で怒る、という光景を見ているとちょっと悲しくなります。

ということで、吠えてくれてむしろよかった! という経験、こんなことがありました。

防犯になるわんこ

しいちゃんは番犬気質。「自分の縄張り」と認定したところに「怪しい」とにらんだ人がやってくると怒りだします。
賢いので(自慢)、ただ通るだけの人に吠えることはありません。

吠えるのは、あくまでも不審な人に対してです。別にしつけたわけでも何でもないのですが、自然とそうするようになりました(生まれつきの性格だと思います)。

例:家の前で立ち止まる人

何を見ているのかわかりませんが、時々自宅の前に人が立っていることがあります。夜やられると結構怖い…。
しいちゃんは見えなくても物音や気配でわかるようで、しばらくしても立ち去らなかったり、どんどん敷地に入ってくる人に対しては吠えます。

家の前で誰かがたむろしている気配があると、ぴりっとしたモードに入るのがわかります(大丈夫だよ、と声をかけてあげると落ち着きます)。
一度、なぜか我が家を撮影している人がいて、その時のしいちゃんは毛を逆立てて吠えていました(その人はすぐ去っていきました)。

警戒していると尾が垂れるときがあります。

例:散歩中出会う不審者

ママだけで夜お散歩をしていたとき、何回か怖い思いをしたことがあります。
ゆっくりついてくる車、なぜか方向転換してこっちに向かって来る人…正直一人で歩いていたらかなりの恐怖です。

わんこたちにもしものことがあったら大変なので、ルートを変えるなどでやり過ごそうとしますが、それでも明らかにこっちを意識して動いている人を見つけたときは、リードを通して私の「怖い!」が伝わるのか、しいちゃんはかなりの警戒モードに切り替わります。
相手をにらみつけて低い声でうなり、「それ以上こっちに来ると吠えるぞ、大変なことになるぞ」というアピールに入ります。だいたいの相手はそれでどこかに行きます。

決して気が強いわんこではありません(どちらかというとビビりです)。なるべく怖い思いはさせたくないのですが、それでもこういうことが起きてしまうことがあります。
撃退したあとのしいちゃんがやたら得意げな顔をしているのが救いです。

ちなみにそういうときのシェルくんは、まったりその辺のにおいをかいでます(笑)。

自己主張するわんこ

吠えで主張するのは、我が家の場合圧倒的にシェルくん。
いやだ、やめて、を吠えでアピールします。

例:ぶつかられた、毛を踏まれた

自分はどんどんぶつかるし、人を踏むのに、自分がされたときは大声で主張します(笑)。
ただシェルくんは毛が長いので、こちらも気づかないうちにどこかを踏んでいるときがあるので吠えて言ってくれるのは助かります。

しいちゃんが遊んでいてぶつかってくると、「やめろ!」と吠えてアピールします。

「不快」をはっきり主張してくれるので、こちらも「これは嫌なのね」「痛いのね」がわかって助かります。
いやでもしなければならないこと(予防接種や爪切りなど)はあるので、吠えたからといっていつもやめるわけではありませんが、なるべく痛くない、いやじゃないやり方を見つけてあげたいと思っています。

ちなみにしいちゃんは、いやなことに対しては「ぴー(´・ω・`)」という鼻鳴きで主張してくることが多いです。

まとめ:人はしゃべるし犬は吠える

もちろん吠えていいとき、困るときはあります。我が家のわんこたちも困った場面で吠えてしまうことはあり、それはやめてもらえるようにトレーニング中です。

でも、犬の吠えをすべて「無駄吠え」としてやめさせるのはどうでしょう。
犬の気持ちを本当に理解することはできませんが、つらいんじゃないかな、と思います。

それぞれの暮らす環境で、どの程度までの吠えが許容されるかは違います。
すべての吠えがダメ! と言われない世界で、わんこたちが健やかに暮らせますように(‘ω’)ノにいで家のママでした。

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