なんでミミズが食べたいの?もしや意外に栄養が?

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犬と暮らして

何でも食べる我が家のわんこ、シェルくん
放浪時代を思い出すのか、いけそうなものは(いけなそうなものでも)とりあえず口に入れてみます。

特にミミズが大好きです。
干からびたいい感じのミミズを見つけると、ぱくっ

そのたびに人間は悲鳴をこらえながら「ぺっしなさい!!」と言って戦うわけですが、なぜそこまでミミズに引きつけられるのかが疑問でした。

飢えてさまよっていたシェルくんもしかしてミミズは彼の食生活を支えていたのでは…?と思い立ってしまったため、ミミズの栄養価(とその他の野生で食べられそうなものの栄養価)を真剣に調べてみました。

わんこにミミズを食べさせることを奨励する記事ではありません。なんであれ、落ちているものを食べさせるのは危険です。拾い食いは止めましょう。

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前提:必要な栄養はどのくらい?

そもそもシェルくんの必要カロリーはどのくらいなのか…と考えてみます。
現在の主食はドッグフードのみ。「アカナ シニアドッグ」をメインで食べています。

100gあたり332.5kcalのご飯を140g。
つまり、毎日摂取しているのは465.5kcalです。
成分表から考えると、たんぱく質を46.2g脂肪を19.6g摂取している計算になります(他の成分は省略)。

ただし、シェルくんの保護当時の体重は現在の約半分の8kg。
摂取できていた栄養は半分、ということも考えられます。
そう考えると、232.75kcalしか食べられていなかった…という可能性もあります。

野生で栄養をとるには?

いきなりミミズ! に行く前に、野生で食べられそうなものでこれだけの栄養を取るには? と考えてみました。

魚は?

お散歩中に通る池には大きいコイがいるのですが、シェルくん、すごく見てます。じっくり見てます。
これはもしや…捕ってた…!?

というのは冗談にしても(シェルくんの普段の様子を見ている限り、コイが捕まえられるとは思えません)、何らかの魚を捕まえて…というのはありそうです。

もしも2kgのコイを生で丸ごと食べるとすると、エネルギーは5,730kcalたんぱく質は180g脂質は518gとのこと(日本食品標準成分表2015年版(7訂)より)。

1匹捕まえることができれば、かなり生きながらえることができそうです。

肉は?

調べるのが面白くなってしまったので、ついでに身の回りにいる「ハト」も調べてみました。

300gのハト肉をゲットすることができたとしたならば、エネルギーは423kcalたんぱく質は65.4g脂質は15.3gとのこと(日本食品標準成分表2015年版(7訂)より)。
こうやってみると、ドッグフードの栄養価と結構近いのに驚きます。
鳥を捕まえて食べるという、自然(?)な食事の成分にかなり似ています。

木の実は?

落ちている木の実も食べようとするシェルくんです。
食べられそうな身近な実といえば、松の実。

仮に10g食べたとすると、エネルギーは67kcalたんぱく質は1.6g脂質は6.8gとのこと(日本食品標準成分表2015年版(7訂)より)

基準は揃えていないのでバラバラですが、こうやって見ると「木の実を食べてもだいぶ生活できそう」という感じがします。

ミミズは?

お待たせしました(?)、ミミズについてです。
さすがに上記で参考にした資料の中には、「ミミズ」の情報はないようでした(食品成分データベースですからね…)。 

でも調べてみたら、論文がありました。

ミミズの有効エネルギーは2.92kcal/gであって, 魚粉の2.91~2.65kcal/gに匹敵する。

「ミミズの栄養価について」より

魚粉に匹敵…意外とミミズは栄養がありそうです。
他の論文にもありました。

代謝エネルギーにおいても,凍結乾燥ミミズが3.76Kcal/gと高い値を示し,自然乾燥バッタおよび自然乾燥ミミズはそれぞれ2.69Kcal/9,2.41Kcal/gであった(原文ママ)。

「ミミズおよびバッタの栄養価」より

2.41~2.92kcalということは、100gあたりに計算しなおすと241~292kcal
以下で表にまとめてみます。

野生で食べられる(?)ものの栄養価比較

そもそもコイやハトなんて捕れないでしょ、というのは置いといて、ひとまずまとめてみました。
比べやすくするために、それぞれ100gあたりとしています。また、ミミズに関しての数字は上記2つの論文の値を利用して計算しました。
参考値としてドッグフード(アカナシニア)の値を下につけています。

名前熱量(kcal/100g)たんぱく質(g/100g)
コイ2879
ハト14121.8
松の実67016
ミミズ2667.8
ドッグフード332.533

こうやって見ると、木の実は圧倒的なポテンシャル。お魚もなかなかの熱量です。
しかし、ミミズも負けてはいません。

現実的な「集めやすさ」を合わせて考えてみると、放浪中のシェルくんはきっとミミズなどの昆虫や木の実に加え、ゴミなどを漁って生きていたのかな…と思います。

まとめ:やっぱり野良暮らしは苦しい

もしもミミズだけで465kcalを手に入れようと考えると、約174g手に入れなければいけません。ミミズ1匹を0.4gとして計算すると、それは実に435匹分にもなります。

シェルくんは食べ物への執着が強い方で、食事中にしいちゃんが近づいてくると顔を引きつらせて唸ります(人間へのフードガードはありません)。
お腹がぺこぺこだっただろう野良時代を考えると、それも仕方がないことなのかな…と思いました。

私にできることは、今後一切シェルくんが飢えることがないように大切に守ること。健康に気を付けてあげて、絶対脱走させないこと。

改めてシェルくんを(もちろんしいちゃんも!)幸せにするぞ!という気持ちが強くなりました。
特に参考にならない記事だったかもしれませんが…「ミミズは意外と栄養がある」という知見をシェアさせてください(‘ω’)ノにいで家のママでした。

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