憧れの多頭飼い?1つだけ最初に考えてほしいこと

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犬と暮らして

「多頭飼い」は憧れでした。
我が家が1頭目のしいを迎えてから、2頭目のシェルを迎えるまでには1年と少し。現在は中型犬2頭の「多頭飼い」です。

そして我が家の2わんこはどちらもオス。しかも年齢は7歳ほど離れています。たいていの多頭飼育が推奨しない組み合わせである我が家について、多頭飼育に踏み切ったきっかけや悩み、実際のところをまとめます。

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しいちゃんを迎えての悩み

我が家にやってきた子犬のしいちゃんは、それはそれは可愛くそれはそれは賢いものすごくいい子でした(愛犬自慢です)。

そりゃあ子犬ですからいろいろ破壊したり(例:パパの眼鏡・パパのペンタブ・パパの…)粗相したり(例:じゅうたん・クッション・タオル・布団…)しました。でもそんなことはいいのです。

ずいぶん悩んだのは、手足の毛を噛んでハゲを作ってしまうこと。

最初は「ちょっと舐めてるな」「少し薄くなってきたな」程度だったのが、しばらくするとかなりのハゲに。
刈り取ったかのように毛がなくなってしまいました。

お散歩中に、「注射したの?」「そこは点滴の跡?」と聞かれるくらい、ハッキリとしたおハゲです。

原因は?

まずは皮膚の病気を疑いました。
とりあえずお医者さんで検査。
しかしノミダニ等もおらず、皮膚に異常はないという結果でした。
お医者さんによれば、「精神的なもの」とのこと。

お散歩を増やして…と言われましたが、1時間・2時間当たり前のわんこです。
ママも歩くのが好きなので、休みの日は結構歩きます。
ちょっと遠出をすると、4時間~6時間歩くことも。

それでもかじるときはかじる。
しいちゃんが手足を噛んでしまうのは、ほとんどがお留守番のときでした。

当時の足のハゲ。お留守番中にかじり切ってしまいます。

留守中の様子

何度かカメラをセットして出かけました。
留守番をしているしいちゃんは外の物音に反応してうろうろしたり、ソファーをがんがん掘りかえしてみたり。

そしてしばらくすると、手足をがじがじ。
寂しそうで、見ていて辛くなります。

考えてみたら

しいちゃんが育った預かりさんのところでは、兄妹犬もいれば先住犬もいました。
それが生後3か月で我が家にやってきたら、いきなりわんこは自分だけ。他にわんこがいない状態でお留守番をするのだって、生まれて初めてです。

飼い主がいる間は安心しきった様子で寝ています。
犬仲間がいなくなってさみしいんじゃないか。一緒に暮らすわんこがいれば違うんじゃないか…と思うようになりました。

それから紆余曲折があってシェルくんに出会い、我が家に迎えるわけです、が。

実際に迎えてみて

一般的に言われているのはあくまでも「一般論」なんだなあと実感しました。
通常多頭飼いは、
オス×メスの組み合わせがよい
・年は3~5歳差がよい
同じような性格の方がよい
と言われますが…我が家は当てはまらないことばかりです。

オス同士、相性は?

組み合わせとして「相性が悪いのではないか」、というのは考えました。
我が家は去勢済みとはいえオス2頭。
一般的にはオスメスの組み合わせの方が飼いやすい…と言われています。
(そのせいもあるのか、お散歩中にだいたいどちらかが「女の子ですか?」と聞かれがち)

実際、お互いにそんなに「仲が良い」という感じはしません
お散歩中は比較的身を寄せ合っている(というかお互い行きたい方向に行くので、結果的にがんがんぶつかり合っている)ので、「仲良しですねー」と言われることが多いのですが…そうでもないです。

それでもなんとなくの群れ意識はあるようで、散歩中どちらかが遅れるとじっと待っていたり、微妙な間をあけて寝ていたり。

縄張り争い、というほどの争いはありません。
身体的には若いしいちゃんの方が強いのですが、シェルくんは気が強いので負けていません。シェルくんが通ると道をあけているので、上下関係的にはシェルの方が上なのかな…という感じがします。

コングはどちらもカミカミするのが好きなおもちゃなのですが、2頭とも遊びたい…となるとシェルが奪ってしまいます。時々しいちゃんだけ別室で思う存分遊ばせてあげてます。

年の差は大丈夫?

シェルが我が家にやってきたとき、推定8歳。
そのときのしいちゃんは1歳と少し。年の差は実に7歳です。
一般的な多頭飼いパターンからすると、歳が離れすぎている組み合わせだと思います。

やはり、一緒には遊びません
ただこれはシェルを迎える前からわかっていることでした(他の子と一緒に遊ぶタイプではない、とあらかじめ聞いていました)。年齢差というより個犬差だと思うので、多頭飼いで一緒に遊んでいるところを見たい!という場合、そもそも他わんと遊んでくれるタイプの子を選ぶのをオススメします。

実はしいちゃんおじいわん&おばあわん好き
他のわんこに「遊んで~!」って行くタイプではあるんですが、向こうが若いとたじたじになってしまいます。シニアわんこ相手だと、向こうが応えてくれなくてもなぜか「好き!」となるので、もともと「多頭飼いをするなら年上わんこだろうな」と思っていました。
(実際、シェルと出会った譲渡会でしいちゃんが一番執着していたのはさらに年上のおばあわんでした。ちなみに一番ダメだったのは2・3歳差の男の子と自分より若い女の子…自分より若い男の子はなぜか大丈夫でした)

運動量は?

年齢差があると気になるのは運動量ですよね。
やはりここは全然違います。

一人で2わんをお散歩に連れていくと、歩くペースが違うのでしいちゃんを待たせることになりがちです。
なるべくパパママ2人でお散歩に行き、しいちゃんを担当した方は無駄に行ったり来たり&シェルくんを担当した方はのんびり歩く感じで調整しています。

また、時々はしいちゃんだけを連れて遠くの公園やドッグランまでおでかけすることも。2頭目が来たせいで生活の質が下がることは極力避けたかったので、なるべく時間を作るように気を付けています。

ただ、シェルくんがおトイレ外派なので、我が家はお散歩の回数が「1日最低2回」になりました(しいちゃんだけのときは1日最低1回)。
そのおかげで外に出られる回数が増えたしいちゃんはわりと楽しそうに見えます。

性格は?

かなり違います…。

しいちゃんはかなり番犬気質。自分のテリトリーとみなしたところに入ってくる人間にはかなり警戒します(夜中、家の前で立ち止まっている人がいたりすると激怒します)。
外でも急に触られるとびっくりして逃亡。尻尾を丸めてパパママによじのぼってきます。他わんも向かってこられると怖くなってしまうタイプです。でも人も犬も好きなので、懲りずに向かっていきます(そして逃げる)。

シェルくんはその点おっとり。人には何をされても怒りません。散歩中、走ってきた子どもに急に背中を叩かれたときも(とはいえよちよち歩きの子だったので力はごく弱かったです)、赤ちゃんに耳をギュッとつかまれたときも平然としていました。
他の犬とは友好的に挨拶できますが、乗られたり踏まれたりすると厳しく怒ります。

「繊細だけど人も犬も好き」なしいちゃんと、放浪経験のせいか「人好きでおおらかだけど犬に厳しい」シェルくん。寄り添い合うタイプではありません。

事実、しいちゃんが「遊ぼう~」と誘うとシェルくんはキレてます。やっぱり性格は大きいですね。
ただ繰り返しますが、「一緒に遊んでほしい」と思って迎えた2頭目ではないのでそこは問題ありませんでした。

まとめ:目的が大事

我が家の多頭飼いは大成功です。
しいちゃんは留守番中、手足を噛まなくなりました。

多頭飼育に求めるものはいろいろだと思います。
我が家は「しいちゃんの寂しさの軽減」が目的だったため、それは達成されました。

でも、「仲良く遊んでほしい」が目的なら失敗しています。
だから、最初に考えてほしいことは1つだけです。

あなたの多頭飼いの目的はなんですか?

まずは「何のために2頭目を迎えたいのか」を突き詰めて考えることが重要だと思います。
そこから「どんな子を実際に選ぶか」が繋がってきます。
もしかしたら、「多頭飼いをしないのが一番いい」という結論に達するかもしれません。それはそれで正解です。

でも、うまくいったら多頭飼いはとっても楽しいです。幸せは何倍にもなります。
そして2頭目は(2頭目も)保護犬に目を向けてみてください(‘ω’)ノにいで家のママでした。

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