愛犬と通じ合う理想のミステリ『助手席のチェット』

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犬と本

愛犬が言葉を理解し、自分をサポートしてくれたら…。
ツーカーで通じ合い、協力し合って難事件を解決! なんてことになったら…。
愛犬家なら一度は空想(妄想!?)するような内容がここにはあります。

ということで、今日は愛犬家興奮間違いなしのミステリー『助手席のチェット』をご紹介します。

表紙のわんこが、タイトルになっているチェットくん。
体重は「ゆうに四十キロ以上もある」大型犬です。もうかわいい。

以下にネタバレはありません。チェットくんがかわいい、魅力的…という話を延々しています。

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あらすじ

裏表紙のあらすじはこんな感じ。

元刑事の私立探偵バーニーに持ち込まれた女子高生失踪事件。彼は相棒の大型犬チェットと調査を開始した。警察犬訓練所を優秀な成績で卒業……はできなかったが、それでも優秀なチェットは、全力でバーニーをサポートする。チェットが犬の心、犬の視点で語り、全世界の犬好きの心を鷲掴みにした傑作『ぼくの名はチェット』の改題文庫化。本書を読まずして、犬好きと言うなかれ!

本書裏表紙より

「本書を読まずして、犬好きと言うなかれ!」かなり熱い犬推しです。
それもそのはず、この小説は全編がチェットくんの目線で描かれたわんこの一人称小説。読み手はチェットくんが見たものを見、かいだものをかぎます。

表現がいい

端々に「わんこらしい」表現が出てきます。
特にお気に入りなのは、ここ。

キーファーは見下した態度でぼくを見た。ぼくだってそんなふうに見てやることはできるし、鼻先が長いだけこっちが有利だ。

助手席のチェット』p.177より

わんこがこんなことを考えていたら、と思うだけでも心が躍ります。
我が家のしいちゃんも鼻先が長いタイプのわんこなので、「ぼくだって!」って思ってる、かも。

また、わんこなのでそんなにたくさんのことは覚えられません。
重要なこともちょくちょく忘れますし、人名はなかなか頭に入りません。
なんだか記憶に引っかかるものが…と考え込むチェットくんを「頑張って! さっき起きたことだよ! 思い出してー!」と応援しながら読んでいました。

行動がいい

チェットくんはあくまでもわんこなので、ちょくちょくいろいろなものに気を取られます。

食べ物が落ちていたら食べちゃうし、ボールが落ちていれば遊んじゃう。眠くなれば、眠ります。
人間だったら絶対にしないことをしてしまう「名探偵」の存在が、不思議なハラハラと面白さを生んでいます。
私は探偵物を読んでいて、「そこで寝ちゃダメ!」「それ拾って食べるのやめてー!」と思ったのは初めてでした(笑)。

犬って本当に思いもよらないことをしますもんね。
我が家のしいシェルも、チェットくんと同じで拾い食い大好き。
本当に、「まさかそれを口にするの!?」というものをくわえるし、食べようとします。
今までは「なんでそんなことをするんだろう…犬にとっては素敵なものなのかもしれないけど…」と思うにとどまっていましたが、チェットくん目線のこの小説を読んで「こんなに魅力的なものなんだったら、しょうがないか」と変なあきらめが生じました(笑)。

わんこへの理解を深める小説でもあります。

飼い主がいい

チェットくんはほぼ全編を通してノーリードです。
しかも、私立探偵の助手という立場なので、どんな現場にもついていきます。
(依頼先や情報収集先で「その犬も入るの?」と言われながら)

人間の方の主人公バーニーは、どんなところでも至極当然のような顔をしてチェットを連れていきます。
とにかく常にチェット優先。チェットを信じ、一緒に動きます。
もちろん種族の差からくるすれ違いはあるのですが、愛犬命! というバーニーの姿に読んでいてひたすら共感できます。

そして自分もこのくらいわんこを自由に連れていけたら楽しいだろうな…と思う反面、いやいやこんなにフリーにしていたら危なすぎる…と思ったり。
(事実チェットくん、こっそり拾い食いするシーン多数。ほかにもいろいろなことが起きます)

もちろんこれはノーリードでもお利口についてくるチェットくん(警察犬訓練所で訓練済み)だからこそできることなのですが、やっぱり憧れます。

我が家のわんこたちには…うーん、たぶん無理です(笑)。

まとめ

わんこ好きにとってはときめくこと間違いなしの推理・冒険小説。全編チェットくんが大活躍します。

筆者も愛犬と一緒に暮らす犬好きな人物だということ。本書は「名犬チェットと探偵バーニー」という名前でシリーズになっています。
なんとなんと、チェットくんにはオフィシャルブログもあります(CHET:A DOG’S LIFE)。

しかもチェットくんはTwitterもやっています。デジタルに強いわんこです。

気になる方はぜひどうぞ。

私は早く2巻目を読みたくてうずうずしてます(‘ω’)ノにいで家のママでした。

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