世間を騒がせている「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」。
見えないウイルスは怖いですよね…。
そして我々犬飼いが気になるのはやはり、「犬にも感染するの?」という部分。
日々怖い情報が流れてきて、気持ちばかり焦ります。
情報がいっぱいあってよくわからんー!!となりながらも、大事な大事な家族たちのため、全力で調べた結果をまとめます。
3行でまとめ
犬は大丈夫。だけど清潔は大事!
猫は外に出さないように気を付けよう。
人間がかからないことが最優先。
以下、そう結論付けた理由となる情報をまとめていきます。
不安な飼い主の皆様の参考になれば幸いです。
「犬コロナウイルス感染症」って聞いたことあるんだけど?
犬にも「犬コロナウイルス(CCV)」によって起こる感染症が存在します。
でもこれは、今問題になっている「新型コロナウイルス(COVID-19)」とは別物です。
CCVは子犬が感染すると危険な病気。
ワクチンが有効です。ちゃんと打とう!
我が家のわんこたちは8種混合ワクチンを年1で打っていますが、それで防げます。
ただし5種混合ワクチンで防げる病気の中には含まれていないのでご注意を。
(5種→主に自宅近辺で過ごす犬向けのワクチン、
8種→山や他県などへ遠出する犬向けのワクチンです。
副作用等もありますので、きちんと調べてから打つのが大事です)
ペットから新型コロナウイルス?
2020年2月28日、香港
2020年2月28日、香港で「感染者の家庭で飼育されていた犬から弱陽性反応が出た」と報道がありました。
2月28日段階で日本獣医師会は以下のように発表していました。
「香港の例は、体にたまたま付着したウイルスの遺伝子を PCR で検出した可能
日本獣医師会HPより
性が考えられます。また、報告された事例は本件 1 例のみであり、犬にウイルス
が感染し、犬の体内で増殖して排出されたと確認されてはいません。」
まとめると、「犬に新型コロナウイルスは感染しない」という発表です。
しかしその後、犬の検査を繰り返した結果、新型コロナウイルスの低レベルの感染があったとの発表が3月4日にありました。
これを受けて日本獣医師会は、3月9日付で「感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できない(日本獣医師会HPより)」と新たに発表しています。
あくまでも感染の主体はヒトであるとしつつも、「犬への感染も否定できない」という立場への変更です。
この犬は3月14日に陰性となったため飼い主のもとに戻りましたが、その2日後、亡くなったそうです。
2020年3月27日、ベルギー
また、3月27日にはベルギー当局が猫での感染が確認されたと発表。
下痢、嘔吐、呼吸困難などの症状を示した後、回復したそうです。
ただしこの猫は呼吸器に問題があり、この症状が新型コロナウイルスによるものかはわかっていないとのこと。
その後の事例
4月1日には香港で猫の感染が確認されました。
香港では感染者や濃厚接触者が飼っているペットの検査を推奨しているとのこと。
感染が複数件発覚しているのはこういった事情もありそうです。
ただしどのケースの発表でも、「犬や猫への感染はまれ」だと強調されています。
犬が新型コロナウイルスにかかったらどうなる?
まれなケースと言われても、「犬もかかるの!?」と心配になりますよね…。
でも、今のところ心配はなさそうです。
今まで犬・猫で感染が確認されたケースには以下のようなものがあります。
・香港 犬(ポメラニアン)→発症なし ・香港 犬(シェパード)→発症なし ・ベルギー 猫→下痢等・ただし新型コロナウイルスによるものかは不明 ・香港 猫→発症なし
現時点で、新型コロナウイルスが原因ではっきりした症状が出た犬はいません。
人に感染する新型コロナウイルスは、犬には(たとえ感染していても)影響はなさそうです。
ただし猫ちゃんは要注意、かもしれません。
「犬には感染しにくいが、猫には感染しやすくウイルスの増殖もしやすい」という研究結果もあるとのこと。
結局どうすればいいの?
東京都獣医師会も日々情報を更新しています。
4月8日には飼い主向けに、
現時点では、本会を含め、世界の多くの専門家は伴侶動物を日常的に検査する必要はないと考えています。
東京都獣医師会HPより
繰り返しになりますが、次々に新しい情報が発信されている現時点でも、新型コロナウイルス感染症はヒトからヒトへ感染する病気であり、ヒトからペットに感染した(ペットからウイルスが検出された)としても、さらにペットがヒトに病気を移す可能性は限りなく低いだろうと、世界中の多くの専門家も含めて考えています。
今後も人との接点があるペットやその他動物に関する様々な報告が行われることが予想されますが、冷静に情報を取捨選択し、落ち着いて対応くださいますようお願いいたします。
と発表しています。
犬から犬へ、また犬から人への感染は確認されていません。
また、犬に症状が出たケースも確認されていません。
飼い主や濃厚接触者から犬に感染する危険はあるので、「良い衛生を保つ」ことが犬たちを守ることに繋がりそうです。
同ホームページ内で書かれているのは「キスをしない」「お皿を共有しない」。
私はついついキス…というより顔を舐められがちです。気を付けなければ…。
普段通りに清潔にすること、そして飼い主が感染しないことがまず大事でしょう。
人が多いところにはお散歩に行かない、他の人とは距離を取る。
手をこまめに洗う、きちんと消毒をする…などなど。
まとめると、冒頭で書いた通り、
犬は大丈夫、だけど清潔は大事! 猫は外に出さないように気を付けよう。 人間がかからないことを最優先。
ということですね。
つまり愛するもふもふな家族のため、我々にできる最大の対策は、
自分が感染者にならないこと。
結局のところ、これに尽きます。
我が家では2024年現在も人の多いところに行くときはマスクを徹底しています。
皆様も大事な家族のため、どうぞご自愛ください…!
情報は日々更新されています。過度に不安になることなく、冷静に状況を見極めて自分自身と家族を守っていきましょう。
「日本獣医師会」のHPはこちらから。
「東京都獣医師会」のHPはこちらから。
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