散歩中、お出かけ中、おうちの中などなどのかわいいわんこたち…InstagramやTwitterで、しょっちゅうたくさんのわんこの写真を見てほっこりしてるママです…が、時々「あれ?」と気になることがあります。
この子、「アレ」つけてないのかな…?
(毛で見えないだけ?)
そう、「アレ」です。
わんこには必須の鑑札・注射済票(ついでに迷子札)。
せっかくなので、どういう決まりになっているのかを中心に、まとめてみました。
飼い主の義務って?
犬の飼い主には、
厚生労働省ホームページ「犬の鑑札、注射済票について」より
(1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
(2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
(3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
が法律により義務付けられています。
「飼い犬の登録」「狂犬病予防注射」「鑑札・注射済票の装着」の3点は、狂犬病予防法第4条で定められています。
鑑札と注射済票は、「つけたほうがいいよ」ではなく、「つけなくてはいけない」ものなんです!
⇒動物愛護管理法の改正により、令和4年(2022年)6月1日からはマイクロチップが狂犬病予防法上の鑑札とみなされるようになります。
そうなると、鑑札が外れてしまったとしても少しだけ安心できますね。
2022.9.3追記:現状は自治体によって対応が異なるようです。
つけないわんこが迷子になったら?
狂犬病予防法の第6条に、「予防員は、第四条に規定する登録を受けず、若しくは鑑札を着けず、又は第五条に規定する予防注射を受けず、若しくは注射済票を着けていない犬があると認めたときは、これを抑留しなければならない。」とあります。
予防員というのは、都道府県の職員の中の、任命された獣医師のことを指します。さらに「抑留する」ってどういうことかというと、第6条の2。
「予防員は、前項の抑留を行うため、あらかじめ、都道府県知事が指定した捕獲人を使用して、その犬を捕獲することができる。」とあります。
捕獲されたわんこは、飼い主が分かる場合はそこに通知。分からない場合は市町村長に通知され、2日間の公示が行われます。
飼い主が通知を受け取ったor公示が終わったあと、1日以内にわんこが引き取られなければ…。
第6条の9。「予防員は、政令の定めるところにより、これを処分することができる。」とあります。
最悪、そうなります。
つけないと罰則はある?
もちろん、あります。
第二十七条
次の各号の一に該当する者は、二十万円以下の罰金に処する。
狂犬病予防法より
一 第四条の規定に違反して犬(第二条第二項の規定により準用した場合における動物を含む。以下この条において同じ。)の登録の申請をせず、鑑札を犬に着けず、又は届出をしなかつた者
二 第五条の規定に違反して犬に予防注射を受けさせず、又は注射済票を着けなかつた者
「次の各号の一に該当する者」って何? 二に該当する者はいいの?と思って調べたところ、これは「いずれかに」という意味だそうです。
つまり、わんこに鑑札をつけていない・注射済票をつけていない飼い主さんは、二十万以下の罰金刑に処せられてしまう可能性がある、ということです。
でも実際どのくらいの人が捕まってるの?というのも気になりますよね。
狂犬病予防法違反の検挙数
「狂犬病予防法違反」は、「生活経済事犯」という区分になるそうです。
警察庁のホームページでは、統計情報がまとめられています。
せっかくなので、2015年~2019年の検挙数をまとめてみました。
年間200件前後の検挙数があることがわかります。これを多いと見るか、少ないと見るか…。
でも、つけないのが犯罪なんだから…つければいいだけですよね。
どうやってつけてる?
法律を見ても、「着けなければいけない」とあるだけで、「どうやってつけるか」の指定は特に見つかりませんでした。
(見つけた方、いらっしゃったら教えてください!)
首輪に直接つけるのが一般的かと思います。我が家もそうしています。
ただし、直接つけていると、鑑札は結構こすれて劣化します。
鑑札は頑丈な素材なのか、まだましなのですが。我が家の場合、一年経つ頃には注射済票がぼろぼろに…(まあ毎年予防接種をして、交付してもらうものなのでいいんですが)。
また、どうしても鑑札と注射済票がこすれるので、かちゃかちゃと金属音がします。私はそれも好きなのでいいんですが、飼い主さんやわんこが気にする場合は「鑑札ホルダー」というものもあります。
(ちなみに我が家のワンズは全く気にしていません)
中が見えるタイプのものや、
完全に覆うタイプのものも。
結論:鑑札・注射済票は今すぐつけよう
我が家は鑑札・注射済票は首輪に直接つけ、迷子札を小銭入れに入れて首輪につけています。電話番号などがすぐに見えるのにちょっと抵抗があって。
↑こんな感じのを、首輪にかませるような形にしてつけています。しいちゃん・シェルくんが首につけてるのはどっちも小銭入れです。
また、鑑札・注射済票は都道府県や市区町村によって形が違うことがあります。そのため、インターネット上に鑑札などがはっきり映った写真をあげてしまうと住んでいる地域が特定されてしまう可能性があります。
(お手元の鑑札をご覧いただければわかるとおり、市区町村名まで入ってますしね)
気になる方は、厚生労働省のホームページで様々な地域のデザインを見ることができます。ご自身の地域の鑑札・注射済票のデザインが珍しいものかどうか、ご覧いただければわかります。
もしも、つけてなかった!という方がいらっしゃったら、ブログを読んでる場合じゃありません。今すぐわんこにつけてあげてくださいね。
決まりを守って楽しいわんこライフを(‘ω’)ノにいで家のママでした。
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