我が家のわんこは雑種犬。世界一かわいさにあふれた犬たちです。
なかでもしいちゃんは、3か月のころに我が家に迎えた雑種犬。5兄妹で誕生したわんこ、親は不明です。
兄妹それぞれ性格は全然違います。例えばしいちゃんはお風呂が苦手ですが、兄妹の中にはお風呂大好きで飼い主さんと一緒に入浴できるわんこも。
兄妹で似ていないんですよ、というと、「やっぱり雑種犬だね」と言われることがあります。私は「雑種」が大好きなので、そういわれることに対しては何の引っ掛かりもありません。
でも、個性豊かなのは雑種犬「だけ」でしょうか。
犬種による性格のちがい
国際畜犬連盟が公認している犬種は352種類。非公認犬種を含めると、700~800の犬種があるといわれているそうです(ジャパンケンネルクラブホームページより)。
例えばしいちゃんが時々間違われる「シェパード」(顔だけみるとわずかに似てる、かも)は、こんなふうに書かれています。
習性/性格
ジャパンケンネルクラブ「ジャーマン・シェパード」より
ジャーマン・シェパード・ドッグは安定した性格で、バランスが取れていて、大胆である。自信に満ち、全体的に落ち着いており(怒った時以外)、性格が良く、注意深く、訓練しやすい。又、コンパニオン・ドッグ、ガード・ドッグ、使役犬、ハーディング・ドッグ、“シュッツフント”(防衛犬)としての適性を持つために、勇気と闘志、タフさが備わっていなければならない。
もちろん「こういう性格のシェパードが多い」とはいえると思います。でも「必ずそういうシェパードに育つ」と言えるわけではありません。
わんこの性格の話でいつも思い出すのは、『愛犬家の動物行動学者が教えてくれた秘密の話』という本の中の一節。
さまざまな犬の研究室や野外で行われた実験が一様に示しているのは、犬という種には驚くほど多くのばらつきがあることだ。
『愛犬家の動物行動学者が教えてくれた秘密の話』p.30より
犬はこう、この犬種はこう、というのはあくまでも一般論であって、「この犬種のすべての犬はこう」ということを示してはいません。…当たり前ですが。
「犬種ごとの性格」を考えるべきときと、考えるべきでないときがあると思います。
犬種を考慮すべきとき
一緒に暮らすわんこを探す
今から伴侶となるわんこを探そう、となったなら、「犬種ごとの性格」は参考になるでしょう。
「アウトドアを一緒に楽しみたい」という人と、「ソファーでのんびりくつろぎたい」という人では、伴侶としてふさわしいわんこは違うはずです。
わんこの病気について考える
犬種によって、かかりやすい病気や副作用の起きやすい薬があります。
我が家でもシェルくん用にと思って買ったフィラリア予防薬をお医者さんに見せたら「一応使わない方がいい」と言われたことがありました。
外見から「コリー系(かも)」と判定されたシェルくん。
保健所出身の犬種不明わんこなので、こういうときはちょっと困ります。
犬種を気にすべきではないとき
迎えた愛犬と暮らす
実際にお迎えした愛犬と暮らすとき、基本的には犬種についてを考えるべきではないと思います。
もちろん行動の理解の助けにすることを否定するわけではありません。
でも、「この犬種はよくこうするから、この子もそうしているんだろう」と思ってしまったら我が子のサインを見逃してしまうかもしれません。
人間に個人差があるように、わんこにも個犬差(?)があります。
「たくさんお散歩をしたい!」と思って運動量の多い犬種を迎えても、その子はお散歩が好きじゃないかもしれません。
「のんびりおうちで過ごしたい」と思って迎えた温厚な気質の犬種の子が、外遊び大好きな活発なタイプかもしれません。
つまり、わんこの性格は育ってみるまでわかりません。
性格がわかった犬と暮らしたい
それでも、明確に「こういう犬と暮らしたい」というイメージができている場合、どういうわんこを選べばよいか。
子犬に絶対はありません。
だから私はそういうとき、成犬の保護犬を迎え入れることをオススメします。
すでに1歳を超えているわんこであれば、ある程度の性格はわかります。毎日どのくらいお散歩をしているか、トイレは外派か家派か、お留守番は得意か苦手か…子犬だとどうなるかわからない部分も、成犬ならある程度わかります。
「地域名+保護犬」のキーワードで検索すれば、様々な保護団体さんが見つかると思います。ぜひ「この子だ!」というわんこを見つけてください。
※何事も例外あり
ただし成犬だからと言って「必ずそういう性格、変わらない」というわけではありません。
例えば我が家のシェルくんは、お迎えしたとき推定8歳。団体さんからは「ご飯はわりとグルメ」「おやつはこだわりがある」と聞いていました。
そして我が家に来て1年ちょっと、シェルくんが食べなかったフードはありません。ちなみに食べなかったおやつもありません(そんなに好きじゃないおやつ、程度ならありますが)。
しいちゃんが食べ渋り始めると「いらないならくれ!」とすごい勢いで迫ってくる、そんなわんこです。
まとめ:中道をゆけ
犬種についての知識は持ちつつも、目の前のわんこを見る。結局は何事もバランスが大切です。
こういうタイプの犬種だからこうなるかも、という想定はしつつも、かけがえのない我が子の成長を楽しんでいきましょう。
にいで家のママでした(‘ω’)ノ
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