2021年1月8日、東京・埼玉・千葉・神奈川に緊急事態宣言が発令されました。
それから1年が経過した2022年1月現在、第6波の渦中と言われるほど長引いている新型コロナウイルス。感染者数に波はあるものの、いまだ世界的に収束の気配はありません。
1回目の緊急事態宣言発令時には、保険会社のアニコムさんが「#stay anicom」プロジェクトを実施。いち早く「感染者のペットの保護」に動いてくださりました。
しかしこちらは2021年12月27日段階で「各所の取り組み状況等を踏まえ」サービスを終了しています。
ということで、「もし自分が新型コロナウイルスに感染したら、我が家のわんこたちをどうすればいい?」という視点で改めて調べなおしてまとめてみました。
行政の取り組み
2020年秋、ニュースに取り上げられたのは横須賀市の取り組みです。
横須賀市動物愛護センターでの緊急預かり
新型コロナウイルスのために入院等が必要な方のペット(犬・猫)について、横須賀市動物愛護センターにて緊急預かりを実施することが決定されたそうです。
市議会議員藤野氏のホームページによれば、
- 対象者はどうしても預け先が見つからなかった人のみ
- 無料だが「エサ」「トイレ砂」等は持ち込みが必要
- 施設の改修のためスタートは早くても初冬
とのことです。
上記の発表があったのが2020年9月。
さすがに実際の預かりが始まっているのでは…? と思っていろいろ調べてみましたが、改修が終わっているのか・預かりが開始しているのかは不明でした。
そもそも同ホームページにある通り、「最後の砦」のような預かり施設の様子。
夜間は無人になってしまうとのことなので、本当にどうしても預かり先が見つからなかったときに頼る場所、と思った方がよさそうです。
というか…2022年になってまだスタートしてないって、どういうこと!? と思っちゃいます。
(予算の198万円はいったいどこへ? 藤野氏のホームページ上で公開されている日記をさかのぼっても見つからず…)
日本財団災害危機サポートセンターでの同伴入所
こちらは2020年10月、東京都品川区に完成した施設です。
預かりを行うのではなく、ペットと一緒に入所する療養施設だそうです。
- 対象者は軽症・無症状者
- 室内飼育可能な犬・猫・うさぎ・ハムスターと同伴で入所可能
- 犬は狂犬病予防接種・鑑札装着必須
YouTubeに動画での施設紹介がありました。
一緒にいられるのは安心! と思ったのですが、我が家は多頭飼い&中型犬。
もう少し詳細を調べてみたところ、
- 頭数制限はなし、ただし持ち運び用ケージに入れて、一人で持ち運ぶこと
- 散歩は禁止
- 室内では備え付けのケージ内で過ごす
これは…我が家の15kgわんこ2頭は、ちょっと無理…かもしれません。
しいちゃんは大きい方だけ外派、シェルくんは完全外派。
隔離施設なので当然ですが散歩不可…が一番ネックになります。
2022年1月、子犬のちまきちゃんが家族になりました。
現在はトイレ完全室内派のちまきちゃんはこの条件でも暮らせますが…ずっとケージは辛いですね。
それでも首都東京に「ペット同伴施設ができた」という事実は素晴らしいですね。ぜひ全国に広がってほしいです。
詳細は東京都福祉保健局のホームページで確認可能です。
動物愛護センターへの相談・預かり依頼
東京都の場合、陽性が判明した時点で預かり先が決まっていない場合は住んでいる地域の保健所へ相談するよう呼び掛けています。
2020年5月時点で専用相談ダイアルを設置するなど、調べてみると東京都がかなり真剣に取り組んでいる様子がうかがえました。
ただし、国全体としては行政でのサポートに力を入れているわけではなさそうです。
環境省のホームページでは、都道府県の愛護センター等に協力を依頼するとともに、預かり先が見つからない飼い主へは「かかりつけの動物病院」などへの相談を呼び掛けています。
民間の取り組み
冒頭で取り上げた「#stay anicom」以外にも、民間でペットの預かりをしているところを見つけることができました。
感染者のペットも預かり可能な施設
老犬ホーム情報サービスサイトの「老犬ケア」が、提携している老犬ホームに対して調査を実施。飼い主が新型コロナウイルスに感染した場合のペットの預かりにも対応してくれるかどうか調べ、対応可能な施設をまとめて発表しています。
2022年1月現在、14の施設が掲載されていました。
所在地は「栃木、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、静岡、大阪、兵庫、広島、香川、山口、佐賀」となっています。
(最新情報は「老犬ケア」ホームページや各施設のホームページでご確認ください)
個人としてやるべきこと
調べてみて、改めて自助の重要性を感じました。
事前にやるべきだな、と思ったのは以下の通りです。
- かかりつけ医をつくること
- 近所に犬友達をつくること
- 最低限のしつけをすること
- 飼い主側の健康を保つこと
かかりつけ医・犬友達をつくること
頼れる人は、近くに&たくさんいるに越したことはありません。
これ以外にも、困ったときに相談できるトリミングサロンやペットホテル、犬が好きなお友達はいるに越したことはないと思います。
助け合いの精神が重要です。飼い主のコミュニケーション力が試されますね…。
最低限のしつけをすること
誰かに・どこかに預けなければいけないとき、最低限のしつけは重要です。
いたずらをしないことや他の犬・人を噛まないことはもちろん、室内での排泄訓練やクレートトレーニングができていればずいぶん安心して預けられます。
我が家の場合、まだまだ様々な障害が…
しいちゃんの場合、最大の障害は「食べ渋り」。
食に関心がないタイプ&知らない場所では不安が強まる性格なので、以前動物病院に半日預けたときは結局ご飯を食べてくれませんでした。
さすがにお腹が空いたら食べてくれる…とは思いますが、心配です。
また、お散歩で出会う犬好きの人には喜んで撫でてもらいにいきますが、リードを持たれるのはNGなわんこ。日本犬気質なのか、飼い主以外の人間に対しては線引きがあるようです。
どこかに預けるのが長引いたら脱走を試みるのではないか? あまりにもストレスがかかってしまうのではないか? という心配があります。
シェルくんの場合、やはり不安なのは「排泄」。
トリミングサロンに預けることもしばしばなわんこなので「預けること」そのものへの不安はあまりありませんが、しつけについては問題点が残ります。
トイレトレーニングは挫折してしまったため、こちらの指示で排泄することができません。
お外に連れ出せるタイミングがあればしてもらえますが、そうでないと限界まで我慢してしまうので不安です。
そしてもう一つは、クレートトレーニングを行っていないこと。サークルに入ることはできますが、クレートに入ってもらった経験がありません。
狭いところでおとなしくしていられるかどうかはだいぶ心配です。
飼い主側の健康を保つこと
いろいろ考えると、やっぱり感染しないのが一番。
感染したとしても、おうちでわんこたちの面倒を見られるのが一番です。
そのためには健康第一。
人との接触を避け、手洗いや換気をし、マスクを着ける。
しっかり食べてよく寝て適度に運動(お散歩!)し、体力を保つ。
最終的には飼い主が健康でいることが、大事な家族を守ることにつながります。
まとめ
かかりつけの動物病院や犬友達に相談しておく
最低限のしつけをして、飼い主の健康を保つ
これはちょっぴり愚痴になりますが…
今回の記事を更新するにあたって以前取り上げたページを再確認しました。
丸一年たったらもう少し政府による対策が進んでいるだろう…と思っていたんですが。
いまだに環境省のHPには「事前に家族や知人、かかりつけの動物病院などへ相談し、預かり先を確保しておくようにしましょう」の文章とともに、上記で取り上げたアニコムさんの紹介が載ったまま。仕方がないことかもしれませんが、今の世の中の方向としてわんこ・にゃんこは後回しなんだな…と感じます。
小さな家族を守るために…一人一人できることをやっていきましょう。
にいで家のママでした(‘ω’)ノ
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